MonotaROインターンレポート_今川さん
筑波大学 システム情報工学研究群 修士1年 今川涼平
インターンシップ参加レポート
始めに
2022年8月29日〜9月2日の五日間に開催されたMonotaROのインターンシップに参加させていただきました、筑波大学修士1年の今川涼平と申します。今回のインターンシップで取り組んだこと、学んだこと等を共有させていただきます。
タスク
私はデータサイエンスAチームに配属され、もう一人のインターン生とともに情報検索におけるユーザ行動のモデル化に取り組ませて頂きました。ECサイトにおけるユーザの行動をうまくモデル化することができれば、サイトのオンラインテストをシミュレートすることができるという利点があります。今回はユーザ行動としてサイトでの検索結果における商品のクリックを扱い、比較的単純なモデルを実装しました。
具体的には、一日目にサーベイ論文を読んで手法について学び、二日目以降に手法の実装に取り組みました。論文を読んだ後にはその内容についてメンターの方と議論させていただき、その中で「直感的な説明」を求められたのが印象的でした。仕事の中では、専門の異なる方ともコミュニケーションをする機会が少なくないため、そのような方にもわかる説明が求められます。手法の実装に際して、実際にモノタロウで収集された大規模ログデータをBigQueryで扱いました。SQLは授業や資格の勉強において学んだことがある程度だったため、特にはじめはチューターの方に聞いたり調べたりしながらで少し苦労しました。ですがそれ以上に巨大なデータの扱いに苦労しました。最終的にはPythonで実装を行いましたが、BigQueryで適切に前処理をしておかなければ計算量やメモリの関係でPython側では扱うのが難しいです。そのような点に気を配りながら実装する機会は多くないため、非常に貴重な経験ができました。
今回のインターンシップについて、「技術力を求めているのではなく大学で学んできたことを働く場でどう活かせるのかを体験して欲しい」と言われており、実際、技術力はその場でなんとかなることがほとんどだったように思います。チューターの方によるサポートが手厚いため、その点は心配する必要がありませんでした。
その他
自分のテーマに取り組む以外にも、さまざまなことを経験させていただきました。一つ目に、毎朝行われる朝会というチームでのミーティングに参加させていただきました。この中ではモノタロウにおける前日の売り上げ、新規登録者数などのデータの他にいくつもの指標を用いて異常が起きていないかを確認したり、その日のタスク内容を共有したりします。データに基づいてサイトや業務を改善していくだけでなく、こういった形で保守・点検業務にも当たっていることは大変勉強になりました。二つ目に、統計関係の本の輪講に参加しました。毎週、担当者が読んできた内容を説明します。この輪講は大学の研究室で行われていたりすることに似ているように感じました。インターンシップ中、数名のエンジニアの方がデータサイエンスチームは大学の研究室に似ていると言われておられ、短期間身を置かせていただいただけですがそれを感じることができたように思います。そのほかにも月に一度社内全体で行われるタウンミーティングや、チームの方の昼食などにもご一緒させていただきました。とてもホワイトで働きやすい企業だという印象を受けました。
最後に
私にとっては今回が初めてのインターンシップで初めは不安もありましたが、一日目が終わる頃には不安はなくなり、次の日が楽しみになっていました。社員の方々が本当に親切で、どんな質問をしても丁寧に教えてくださいました。このような環境だったからこそ、最後まで楽しみながらたくさんのことを学ぶことができ、濃い一週間を経験できたと思っております。ここで得た経験を、今後の勉学や就職活動にも活かしていきたいと思います。このような機会をいただきありがとうございました。